2015年01月05日

リフレイン・リフレイン

おばあちゃんの家にお邪魔をして、去年の秋に入籍した旦那さんを紹介した。

本当はすでにゴールデンウィーク頃と夏に会わせているはずだが、おそらく覚えていない。


ついでにいうと去年の暮れに結婚式を催しておばあちゃんももちろん招いたが、おそらく旦那さんの顔をきちんと覚えているか非常に怪しい。

いや、壊滅的に期待できない。
しかし、それでいいのだ。


それが自然の摂理なのだ。


1月1日、元旦の夕方におばあちゃんはおせちを1人でつついていた。
お夕飯どきに失礼して、旦那さんを紹介すると、おばあちゃんは頬を紅潮させ照れたような浮かれたような表情で笑った。
私も嬉しくなった。
きれいな人だとため息をついたので、前にも会ったのよと伝えると、驚いていた。
しばらく眺めてから、鼻筋がすっと通って、鼻が高くて、おじいちゃんに似ているねと、言い出した。


たしかに、目鼻立ちは非常に整っている男の人で、男の顔に頓着しないであろう父ですら、若くてきれいな男の子という認識をしている。


しかし、不思議なもので、褒められた本人はそうだろう高くて立派な鼻だろうと天狗になるわけではなく、少し目立ちすぎる鼻を気にしているのだ。
もう少し低くて良かったということらしい。


おばあちゃんに、私もおばあちゃんも鼻が低いものねと茶化すと、またおばあちゃんは旦那さんを見つめながら、きれいなねぇ…とつぶやいた。



もう3回目だよとおばあちゃんにツッコミを入れると、でもきれいねぇとまたまたため息である。


どうしてしまったというのだろうか。
そして、祖母は今度こそ、私の旦那さんの存在を理解し、顔を覚えるのだろうか。



また夏頃に会いに行ってみようと思う。
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2014年06月13日

私が社員旅行に行ったことを伝える

社員旅行は伊勢志摩。
伊勢神宮には初めていったのだが、なかなか楽しい旅だった。
旅館で撮ってもらった写真を眺めながら、祖母にこの人が、私の彼氏だよ、と伝えた。

あんまりわかっていないような感じだった。
しばらくしてから、祖母はどっからか1枚の葉書を持ってきた。
従兄弟の子供が2人写っている。
祖母にはひ孫にあたるわけだが、この子は誰なんけ?と聞いてきた。
これは従兄弟の子供たちで、お姉ちゃんがなにちゃんで、弟がなにくん、だと説明した。
2人とも浴衣を着ていて、写真の吹き出しに、おばあちゃん浴衣ありがとーと書いていた。

一昨年に祖母がひ孫に作った浴衣だったが、お礼を兼ねてお嫁さんが葉書を送ってくれたようだった。
というても。
去年のくれに、離婚してしまった。
家庭内で不和があったようで、育児に協力的ではない従兄弟に対して嫁は怒り心頭という感じだったらしい。

2人の子供を育てる生活で、昼過ぎに起きて子供と一緒にテレビを見てねーと、話しているお嫁さんだった。
マジか専業主婦勝ち組過ぎやろ深夜3時まで仕事して朝10時に会社に来ている私惨めわろたわろたと、私は、自分の馬鹿さ加減と意地汚い妬みを感じていた。
嫁になれるこの人と私の差を教えて欲しいものだと思っていた。

そして、その差なんて実はたいしてないんだ、私は貧乏くじ引きなだけなのだから、と思っていた。



祖母は、今年も浴衣を作らないといけないとぼやいてた。
親権は嫁が持っていったので、浴衣を作っても渡しに行く術も理由も、由縁もないのだ。



私も子どもが欲しい。
おばあちゃんに浴衣を作ってもらって、葉書を書きたい。
おばあちゃんに覚えてもらえる名前にしないといけないな。
きっとかわいい子どもが産まれると思うんだけどな。
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2012年10月17日

怒ってしまった




 おばあちゃんはいつも4時過ぎから5時にはご飯を食べるので、ご飯を食べようといいながらご飯を作ったのだが。


 ないないちゃんがおなかすいてるんじゃないの?とおばあちゃんのお茶碗によそったご飯も、小さな小皿に入った焼き茄子も、冷奴も全て、私に食べさせようと、器をこっちに寄せてくる。


 私は私の茶碗にご飯をよそって、私の分の焼き茄子と冷奴をつっついているのもおかまいなしだった。




 私は何度もそっちはおばあちゃんの分だよといい、おばあちゃんは何度も私は夕飯はいらないのといい、だったらおばあちゃんは食べなくていいでも、おばあちゃんが食べないからって私はおばあちゃんのお椀からご飯を食べるほどおなかがすいているわけでもないよ。


 そんなやり取りを5回くらい続けていた。
 いらないから、ないないちゃんがお食べ、私には私の分があるし、おばあちゃんが要らないならそれはもう捨てるから気にしないで。


 最後におばあちゃんが、ないないちゃんはお昼も食べていないんじゃないの?おばあちゃんのご飯をお食べと、お茶碗を差し出したときに、

 「馬鹿みたいに同じこと言わないで!おばあちゃんが食べないならそのご飯は捨てる!おばあちゃんが私のためにご飯をどんなにおいておいて、私に食べさせようとしても私は絶対そうはしない!!絶対に捨てるから!!」

 と、怒鳴りつけた。
 大声でそう言い放って、本当に自分に嫌気がさした。



 この人は私の空腹が満たされるか、もうそれだけが気がかりなのだ。
 ひとつも悪気はないのに、もう同じフレーズを一度の夕食につき最低5回、これを必ず毎度のこととして聞かされるのは、気の短い私には『最低最悪』な毎日。



 いやだなぁ。
 人とご飯を食べるのは楽しいのに、なんで家族になると嫌なものになるんだろう。


 私は人と長く一緒に過ごせない生き物なんだろうな。
 欠陥人間だ。
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2012年10月08日

いっぱいとちょっと




おばあちゃんは確かにこう言った。



いっぱいとちょっと、入れとくわな、と。




いっぱいということはたくさんなのか。
さらに、たくさんのあとのちょっととは何なのか。
不可思議な盛り付けだ。



祖母の右手には大きなスプーン。
そして祖母の目の前にはこんもりとほうじ茶の茶葉が盛られた器が置いてあった。



私が先刻、祖母にこれらの器具を渡して、お茶袋に茶葉を詰めるように頼んだのだ。
そうすると、祖母はいっぱいとちょっと詰めるわな、と言い、さらに袋は両端を畳んでひっくり返すようにしてとめないといけないと言い作業を開始し出したのだ。



完全にループしていた。
祖母が三回目にいっぱいとちょっとと言った時に私は悟ったのだ。



これは、スプーンすり切り一杯と少々の意味だと。
茶袋にはちょうどいい量である。
そして、かなり具体的な説明でもあったのだ。
それを私は何言ってんだこいつ…と思っていた訳か。
いやはや、いけない。
これはいけない。




祖母は先ほど食べたものを早々に忘れる以外は全く問題ないのである。

祖母は全ての茶袋に茶葉を詰め終わるで、一杯と少々入れる旨と、茶袋を折りたたむ際の注意点を延々と唱え続けた。
私も延々とうなづき続けた。



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2012年08月07日

連絡ノート




連絡ノート作ってみた。



土曜、全くなんの予定がなくても7:30に起こされる。


のを、防止するために!!!



祖母は痴呆ではなく、忘れっぽく注意散漫なだけだと思う。


毎日繰り返しこのノートを参照することで、土日は私が休みだということを理解してくれるはず。



そう、脳に刻めるはず!!!



image-20120807000111.png
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2012年02月17日

痛すぎる




今に始まったことではないが、私は痛すぎる。
うん痛すぎる。


再来月から仕事ないのに、次の仕事も決まってないし。
もう29歳なのに、突発的に辞めてしまうし。
ほんと痛い子。
もう歳を考えると、痛いおばちゃん。


実家に帰ったら、ヒーターが置いてあった。
冬なのだからヒーターがあって当たり前なのだが、居間と祖母の寝室にひとつずつファンヒーターがあって、電話台の下に私が一月前に祖母に渡した赤外線ヒーターがあった。
要らなかったんだなぁやっぱり。
赤外線ヒーターあったかいし、寝起きやお風呂上りにちょうどいいだろうと置いていったんだが、不必要なものだったらしい。
以前から渡したものは何も活用してもらえてない。
おばあちゃんは縫い物をよくするので、スタンド型ルーペや、おばあちゃんはよく昼寝をするので、ごろ寝用長座布団なんかを買っておいていくのだが、ほぼガラクタ同然ですみっこに置いてある。
自分で判断して良かれと思っても相手にはそうではないことが多々ある。
これもそれの一つだ。
今度からはおばあちゃんにはお金を渡した方がいいみたい。



なんか無性に悲しいんですよね、ははは。
要らないものを要らないと言ってもらえない家族からのなまぬるい感じの拒否。




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2012年01月15日

おばあちゃんの日記


おばあちゃんの日記から、妹は割に好印象に書かれているけど私はそうでもなくて、ちょっと悲しかった。




あーそーかぁ。
東京のお土産、おばあちゃんとお母さんの分渡したけど、そっから自分の分取っちゃダメだったのかぁーー



自分の分は買わないのかと思ったて、書いてあった。
家族だからいいと思ってんもん。
なんか落ち込むなこれ。
posted by nainai at 23:55| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月11日

何故、犬はいなくなったのか




初めてペットショップで犬を買った。
名前は私が付けた。



みみっちぃから、ミミというのは、取り立てていうほどのことでもないが、詭弁だった。
おばあちゃんがまだ名前も付けていない犬を叱るのにみぃちゃん!みぃちゃんとうっかり前の犬の名前を呼ぶのがおかしくて、でもそのままみぃちゃんみぃちゃんと騒ぎ立てていて欲しくて、ミミちゃんにした。
したら、みぃちゃんと呼ぶことに矛盾がないでしょうに。



昨日はミミちゃんの身体をシャンプーしてそのあとブラッシングした。
シャンプーはウォーターレスシャンプーなので、ゴワゴワ泡だててそのままクシを通して綺麗にしていくだけ。
簡単だ。



おばあちゃんはそんな私を見て、ないないちゃんは動物を大事にするねと言った。
ついで、こう言った。
ミミちゃんの前に飼っていた犬はどうしていなくなったんやったやろかと。





どうして、て…。
いなくなった理由がわからないの?


おばあちゃん、私が聞き間違えたのかしら?
しかし、私は答えることも、聞き返すことも出来ない。
前に飼っていた犬がいなくなったのはしんだからだよとも、おばあちゃんはどうしてミルクやチロがいなくなったのか忘れちゃったのとも言えない。
だって、言えない。


今なんて言ったのと言ったあとに、もし聞き間違いでなかったときの応答についてまだ決めていないから、私は動けない。


私は身体が真っ二つになったようだった。
分かれて、手前に転がり込んだわたしはその勢いのまま祖母に詰め寄っていきそうだった。
もう一つの片割れの私は後退り、壁にぶつかってへなへなになっていたのだろう。
私は口をパクパクしながら、あ、おばあちゃん結構呆けつつあるわ、これは覚悟せんなあかんでな、と思った。




一度作ったミルクプリンをおいしいと誉めそやしたら、毎日ミルクプリンを作り続けた祖母は思えば、私が小学生の頃のことだから、65歳くらいだったんだろう。
梅ジュースやカスピ海ヨーグルトなどにも果敢にチャレンジしてきた祖母がこれといって何もしなくなった。
千切り絵も、広告チラシで作るカゴも、五円玉を繋げて作る亀も、タオル製の縫いぐるみも、浴衣も、甚平も作らなくなった。




人を憎んだり疎んだり、愛したり慈しんだり、それ以上に悪いことを知っているかい?と、教訓を垂れたい頭でっかちな人はよく言う。
無関心になることさ、と。



兎にも角にも祖母はあらゆることに無関心になりつつあった。
記憶の糸を手繰ることすら億劫らしかった。





80年も生きれば活力も抜け無気力にもなるだろう。
痴呆にもなるだろう。



おばあちゃんが呆けたり衰えていくのは偲びないが仕方のないことだ。
でも、それにたいしてどう立ち合っていくか、寄り添っていくかそれを考え直してた。





人を愛しても裏切っても、忘れてしまうことの方が悪意のある裏切りや軽率な行為よりも酷いことのように感じられた。





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2011年10月14日

スタンド式ルーペ




おばあちゃん用にスタンド式ルーペを買った。



机に置いて書き物をしながらルーペを見れるような感じ。




おばあちゃんに散財しないと、私はもう立つ瀬がないという逼迫感がある。
意味が分からないけど、家族にお金で何か貢献しているアピールをしないと見捨てられていくような気がする。
お母さんもお父さんもおばあちゃんも私に結婚や出産を期待しているのに。
もう私は、それはないだろうな、と薄々捨て鉢になっている。



そしたら、家族からも私は切り離されて、ただ仕事も出来ないし家事も出来ない、常識もない子供染みた一人ぼっちの不細工になってじう。
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2011年03月04日

あと何日ありますか

にちゃんのレスを貼り付けます。


12 名前: ちくまる(東京都)[] 投稿日:2011/02/25(金) 17:13:22.32 ID:e6118sPK0
ところでさ、一人暮らししてる人は年に何日実家に帰ってる?
俺は仕事が忙しくて夏休み3日正月休み3日の、計年間6日位なんだけどさ。
俺のカーチャン今50歳で、考えたくないけど
女性の平均寿命から考えてあと30数年とするわな。
単純計算すると、あと180日位しか会えないことになる。
冷静に考えてみたら、もう半年しかないんだぜ?
おまえらも数えてみ?
あと何日カーチャンに会える日がある?









って、いうレス。


おばあちゃんだと、どうだろうか?

あとどれだけおばあちゃんが生きているかわからないが、10年だとしても、月1回ペースで会っているので、年間は10日程度。
あと120日つまり、4ヶ月の時間を共有できるわけだ。
しかし、そんなに生きないかもしれない。
それに帰っても一日中いるわけじゃなく、数時間で私は彼氏の元へ帰る。


私とおばあちゃんと共有できる時間は実際にはこれから先トータルしても2ヶ月に満たないだろう。



その一日一日で、私は何ができるだろうか。過去、何をして来ただろうか。






毎日働くなんて嫌だなと思っていたけど、毎日働いているとさして苦痛でもない。




これから延々と10年、20年と働くだろうが、タイムリミットが来てる。
おばあちゃんとの時間もどんどんとなくなる。ある日、予告もなくなくなるかもしれない。




とりあえず、次の母の日か、敬老の日はボーナス引きちぎり使いたいと思う。
そうじゃなきゃ、この掻き毟りたくなる焦燥感に呑まれてしまうんじゃあないかと思う。
posted by nainai at 22:59| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月12日

お菓子の、譲渡





手ぶらでおうちに伺うなんて失礼なんだろうと思うが、実家には手ぶらで帰る。


まぁ実家だし。


でも、実家からでていく時は手ぶらでは去れない。




チョコレートもおかきもみかんも白米も、さらには手作りケーキや煮込み料理まで持たされる。



次に帰る時は、何か食べ物を持って行こう。


posted by nainai at 21:28| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月16日

おばあちゃんの一人暮らし




私が一人暮らしを始めた時と、おばあちゃんの一人暮らしが始まった時は同日同時刻だった。


おばあちゃんの家に住むと決めたのは、私。
出て行くことにしたのも、私。





私は今、彼氏と二人暮らしをしている。



大阪の街で、1人でよぼよぼと歩く老婆を見る度に思う。
私のおばあちゃんは出不精でよかった。
私のお母さんがおばあちゃんのそばに住んでいて良かったと、思う。






次の休みは実家に帰ろうと思う。
posted by nainai at 10:36| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月19日

おばあちゃんに会いに行く前の日の夢



明後日は実家に帰ろうと、私は眠りにつく。
そんな時はおばあちゃんの夢をよく見る。


先週の夢はおばあちゃんが、しかも私の身長の三分の一くらいしかないおばあちゃんが危篤状態になる夢だった。



翌朝、テンションタダ下がり。
そして、明日は予定もあけていて、実家に帰るように伝えてもいる、絶対帰ろうと、寝起きの乾いた喉の奥で唱える。





こんなにおばあちゃんが小さくなったり危篤になったりする夢を頻繁にみるというのは何なんだろう?
ほんとーに心配だから?それとも、意識化出来ないレベルの、潜在意識の中で、おばあちゃんを失うことを願っている?
それとも、いつかそうなるんだってゆう、恐怖に呑まれて、夢に出るのかな?



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2010年09月03日

会ってない

最近、おばあちゃんに会ってない。


久々に会うと、ありがたがられるのが凄くイヤだ。


孫のないないは、おばあちゃんとの暮らしがイヤで出ていったと、おばあちゃんは負い目を感じているみたいだ。



私は傍若無人な自分がそばにいても、離れて暮らしていても、迷惑かけたり世話をやいてもらったり、気付かないうちに負い目を感じさせているのがイヤだ。



どうしたら私は非のない評価をもらえるんだろうか。




なんしか、おばあちゃんに会っていない。
posted by nainai at 22:59| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月24日

そうめん盛り






くしゃみが止まらない、身体中を掻き毟りたくなるくらいむず痒いのは、この小さな毛玉にしか見えない子犬のせいだ。


名前はミミちゃんにしたが、私はついついみるちゃん、ミルクと呼んでしまう。
ミミちゃんは私の中では代替え品の枠を出ないらしい。


ミミちゃんのナイスな不躾ッぷりに私は身をもじるハメになる。
犬は概して口腔を舐めるのが好きだ。
ムツゴロウさんが大きなレトリバー犬にのしかかられて顔中特に口の周りを舐められているテレビ映像を見たことがあると思う。
両肩の上に両前足を乗せているのは、犬のリーチが長いからだ。
ミミは小さなポメラニアンなので、私が座っていると、いきおいよく顔面に特攻してくる。
勢いをつけてジャンプしないと、顔面に届かないからだ。
私が涼をとって、仏間で寝ていると頬、眼球、首筋の上に前足を乗せて顔面を懸命に舐めにくる。
眼球に着地しようとしたときは、私も格闘家の如く死守するが、首筋だとほっておく。


が、首筋。
足場が悪いので、ミミちゃんは何度も足踏みをしてくる。
ッカハ!と、私が息をつまらせ、口を開ければ、勇んで口腔を舐めにくるのだ。


時々、何のために犬を家の中に住まわせているのか、メリットが分からなくなる。

そのあと、私の首筋は真っ赤になって、それも痒みを含んで赤くなった。



昨日は予定がなかったので、実家に帰った。
おばあちゃんが昼ご飯のリクエストを聞いてきた。
そうめんと答えた。


豆ご飯も炊いてくれていたらしい。
確かに好きだけど。
今朝、父が選んで買ってきた紅鮭の鮮度がいいからと、それもテーブルの上に並ぶ。


私は腹一杯平らげて、自覚のなかった犬アレルギーにジタバタし、実家を後にした。





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2010年04月03日

わけあい



寿命が分け合えたらな。
そしたら、おばあちゃんを看取らなくていいし、逆に看取られることもない。


おんなじ生活をして、おんなじものを食べて、ばらばらにしんでいくのより、一緒がいいなと思う。


と、思ったところで、おばあちゃんはわけてくれなくていいんだろうな。
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2010年02月22日

白い犬

 
 
 我が家のKY嬢こと、ないないですら、この事実を隠蔽していた。



 おばあちゃんに内緒で、おばあちゃんのために犬を買って、あげよう(飼わせよう)という企画。


 ここまで読んで、随分、傍若無人な家族と思っただろう。
 勝手にひとつの命を金で交換して、さらにそれを自己責任で世話するのではなく、82歳の老婆の一人暮らしの家に渡すのだ。


 何かの世話をしたり、誰かの支えとなることは、ボケを防ぐ。
 

 ペットショップへ週一で通った。
 犬を、言葉のとおり、舐めるように見た。



 うるうるした目と野球ボールのような後頭部がかわいいチワワ。

 ふわふわの巻き毛と、濃い黒目で従順に見つめてくるトイプードル。

 透けるような金色の睫毛、柔らかくてころんとした体のゴールデンレトリバー。

 暴れっぷりが半端ない、スリムなミニチュアピンシャ。

 ほかにも、ジャックラッセルテリア、マルチーズ、イタリアングレーハウンドドッグやら、いろいろ迷った結果。


 白いポメラニアンになった。

 また、おばあちゃんの家の居間に犬用のケージを囲う。
 中にトイレコーナーと、水飲み場、少し離れて寝床を作る。



 私が深夜23時に帰宅すると、ひゃっという顔で仔犬は起きた。
 まだ名前がない。
 
 おばあちゃんも起きてきた。
 「ないないちゃん、帰ってきたん」
 
 「うん。犬、見たくて(笑」

 「おばあちゃん、はように寝たし、あったかいから、ないないちゃん、おばあちゃんのベッドで寝ぇ」


 いやいや、気を使うにもほどがあるよ。
 いいよーー(泣。


 売り上げが悪い理由をメールで謝罪、アクションプランを記入して返信した。もう、何を書いたのか、覚えていない。30人近い営業のおっさんたちに全返信しないといけなかったから、全員、ないないの基地外っぷりに、深夜目が点になったんだろうな。
 お風呂に入って、ドライヤーで髪を乾かす。


 仔犬がきゃんきゃん鳴き出した。
 あ、ドライヤーの音が怖いんだ。


 おばあちゃんが、私に二階に上がるように促した。

 「ドライヤーの音が怖いんやなぁ」

 「犬って、ドライヤー嫌いやなー」と私。

 「さ、布団かけたるから、みーくちゃん、ちゃうわ、名前ないけど、みーくちゃんしか言えへん、寝ぇ」


 前に死んだ犬の名前が、会話の中で、自然に出てきて、おかしかった。

 私が居間で髪を乾かすのも、おばあちゃんが深夜に起き出して喚く犬を寝かし付けるのも、いつものことだが、この犬はミルクじゃぁないんだな。


 みーくちゃんと呼ばれた名無しの子犬は、すぐに寝付いたらしい。
 
 
 
 
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2009年12月21日

チャンピョン

 
 
 ミルクを譲っていただいたおうちに家族が挨拶に行ったときのはなしだ。


 パピヨン犬が好きで、3匹も飼っていてさらにブリーダー的なこともしていて、なんだか世界の違うおうちなのだが。



 祖母は「ミルクは本当に賢い犬でした、ほんとうに」と、犬を譲ってもらった礼の言葉を言ったそうだ。



 「えぇミルクの父親の犬は有名なチャンピョン犬ですからね。ヨーロッパの有名なコンテストで全て優勝した立派な犬なんでよ」




 と、パピヨンフリークの奥さんは言ったそうだ。


 そんなランクの高い犬の遺伝子を継いだ犬だから、それは聡明でしょうと、言ったそうだ。



 おばあちゃんが言ったのは、人の顔色を伺って、足の悪いおばあちゃんにあわせて歩調をゆっくり出来る、変な気遣いを持った犬で、ってことなんだけどな。


 
 出来れば、「お宅の家で可愛がられて、賢いいいこになったんですね。こちらこそありがとうございます」って、流れのほうがよかったと思うんだが・・・


 こんな私の思い通りの話しはなく、なんだか、由緒正しい犬なのか、なんなのかわかんない感じでした。
posted by nainai at 03:24| 奈良 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月08日

犬の名前はミルクでした

 
 
 
 足がふらふら。


 4足歩行のミルク。

 哺乳類で直立二足歩行は人類だけだってんだから、当たり前の話だ。




 でも、4足歩行でふらふっらっていうのはヤバい。





 その一週間後にミルクは死んだ。



 私はちょうど仕事で忙しくて家に帰ることが出来なかったので、犬のお葬式には行っていない。


 サービス業だし、土曜日に犬の葬式で休むなんてわがままは上司には言えなかった。

 今思えば、言えばよかったと思う。




 ミルクは急に立ち上がることも出来なくなって、腹部からの血も止まらない。

 本当に末期だった。
 
 
 金曜日に妹が作った焼き物の茶器が届くので、祖母はミルクを抱えながら佐川のお兄ちゃんの来訪を待っていたわけだ。



 「ミルちゃんを抱えて抱っこしてな。もうしゅんってなっとるのをミルして待っててんで」



 おばあちゃん、ミルするって何。

 ミルクがついに動詞化しちゃったよ。

 ミルクを抱える=ミルする。




 
 ちょっとほっこりしたないないなのでした。
posted by nainai at 14:00| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

はんぶんこ

おばあちゃんと一緒にいる時が一番私は幸せだ。


もし私の命があと40年あるとして、それをおばあちゃんとはんぶんこ出来たらいいのになと思う。


先立たれらら残りの人生、どう消化すればいいのか、分からないし。

困ってしまう。

posted by nainai at 05:01| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | おばあちゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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